Quantcast
Channel: ぽんRev!! 個人的備忘録
Viewing all articles
Browse latest Browse all 53

X68000 Compactは4台、全部直せたぽい

$
0
0

030の次は、これまた面コン被害の大きいコンパクトを修理した。

PICT8740

全部で4台、上写真左から、当時自分で買ったヤツ、以降は全てジャンク入手でノーマル(入手時に24MHz化)、REDZONE(満開製作所)、CompactHD(計測技研製?、ツクモで販売されてたらしい)。

REDZONEとHDは入手してから一度も動かした記憶が無いから、その時点で動作しなかったのか定かではない(ぉ

4台共通して言えることは、メイン基板の面コンはほぼダメ、FDDのコンデンサも全て(下基板の1個は未確認*後述)液漏れしていた、ということです。

PICT8711

上は面コン交換後の写真

電源ユニットは生きてるものもあるけど、コンデンサは全て交換しておかないと安心できないかな。

電源の生死は個人的に大きな問題ではないから後回しで、とりあえずX68000として生き返らせられるかを前提に。

PICT8750

あ、台数が多くてチェックするのにオリジナル電源ユニット使うとケーブルの長さとか修理とか含めて大変なので、動作テストで使う電源はATX電源+それぞれの機種用に作ったケーブルで、PRO用以外は作ってある(つまりPROはまだ動作確認していない)。

で、自分で買った本体とノーマルジャンクはコンデンサ交換だけで済んだが、REDZONEとHDは面コンの液漏れによるパターン腐食が原因と思われる断線があり、直すのにちょっと苦労した。

.

まずREDZONE、リセットボタン利かない、FM音源だけ左の音が出ない(ADPCMはOK)の2点、リセットボタンは直結する470Ωと繋がっていなかっただけだけど、抵抗が基板真ん中付近にある&4層基板だからパターントレースが思うように進まなかった。

FM音源は、セオリー通りオペアンプ(MC3403)だろう、って事で一応変えたが・・・

PICT8730

結果的には全っ然関係なかった(笑

2個とも正常に生きてたのね~

(一応、上に写ってるMC3403が1st側で、ジョイスティック2コネクタ付近にあるのが2nd側です)

原因は1stMC3403のCH1→50v4.7u→3.9KΩとなるところが、コンデンサと抵抗が繋がっていなかったぞ、と。

本体スピーカー、ヘッドフォン、LINEOUT全てで左の音が出てなかったからDAC(YM3012)から疑って探していったのが幸いして比較的すぐ見つかった・・・チップ交換は余分だったけどw

音が出ない場合は同じように、まず全ての出力の音の出方を見るとアタリを見つけやすいかもです。

あと、REDZONEはご存知の通り満開製の24MHz改造が施してある機種なんですが・・・どうも24MHzだと動作が安定しない(^-^;

FDの動作でエラー起こしたり、テキストが化けたり変になるw

単にメモリがクロックについていけてないんだろうけども。

これは面コン液漏れによるパターン腐食の副作用なのか、元から相性が良くなかったのかわからないけど、とりあえず22MHz(オシレータを48MHz→44MHz)にしたら安定するようになった。

元々XVIは相性問題で24MHzで動かないやつもある(あ、自分で買ったのもそうだw)ので、何ともいえないところだけど、まぁ、良しということに。

.

次、CompactHD、これは当時ツクモが81MByteの2.5インチHDDを内蔵して販売したバージョンの本体ですが、入手した当時からなのかわからないけど、HDDが壊れてて使えなかった・・・残念。

PICT8734

が、むか~しオフで買っておいた251Mの2.5インチHDDが余っていたので、これを内蔵することでリカバーした(笑

他のコンパクト用にin-SCSIな2.5インチHDDを見つけたらゲットしなければ(ぇ?

PICT8731

このCompactHDのSCSIコネクタ、どうも先人さんが壊したらしく変形していたので、98用ジャンクSCSIボードから端子だけ移植してキレイにした。

このHDの最大の問題は、FDDを認識しなかったこと・・・

こんな症例はネットで見たことないし・・・と役に立ったのがOutsideX68000のXVIの回路図でした。

パーツ番号は違えど、XVIもCompactも基本回路は同じだからね。

で、回路図見るとFDCで主に使われる石はPEDECとUPD72065とSED9420、それに繋がるLS486。

フラットケーブルのピン番号を調べてREADY信号かと思うも違うくて、結果MOTOR-ON信号をGNDに落とすと認識することが判明した。

が、常にGND落としとくのもなぁ・・・と根気よく探した結果、PEDEC(50)とSED9420(22)のTRIG信号が断線していたことが原因という事を突き止めた。

ぶっちゃけこれ見つけるのに途中断念したりして、時間的には2日程度掛かってますw

.

とまぁ、今となってはコンデンサ交換だけでは直らないことも多々あるということで、これから面コン使ってる030やCompactを直そうとする人は気合でがんばりましょう、ということで。

030、Compact(030)以外で故障率高いのは初代とACEですね。

ニッカド電池使ってる関係でこちらも液漏れ被害が重大だったり。

他の機種はとりあえず電源だけ気にしとけば、大半は生き返るんじゃないかなぁってことで、あまり心配はしていないw

とりあえず所持してるCompact4台全て直せたのでとっても満足なのでした(^-^)

PICT8743

.

FDDについて

Compact(030)で使われている3.5インチFDDは、上基板に4個、下基板に1個、ラジアルリードの電解コンデンサが使われていますが、当時のままであればほぼ全滅といっていいほど液漏れを起こしているのではないか、と推測されます。

ラジアルリードだから入手が楽・・・かと思いきや、10V10uコンデンサがちょっと小さくて厄介だったりします(^-^;

PICT8705

元から付いてるのはφ3×6mmのものですが、このφ3のものがなかなか見つかりません。

ので、私はφ4×5mm(16V10u)のものを代用しました。

φ4ならギリギリシャーシに当たらないで使うことが可能です。

φ5だと確実にシャーシに当たって使えないので注意してください。

PICT8706

因みに、FDDユニットの上基板で使われているのは6.3V47u×1個、10V10u×3個です。

下基板にも10V10uが一つ付いてるようですが、分解するのがメンドイ(ぉぃっ!)のと交換しなくても正常に動作する(Compact4台×2基=計8台で確認済み)ので、私は換えてません(^-^;


Viewing all articles
Browse latest Browse all 53

Trending Articles